移動中におけるWiMAXの実態について[第5回]

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車や電車、新幹線に乗りながらWiMAXを活用したい場合の注意点

高速道路

外出先で喫茶店の座席に座った状態でのWiMAXを使ったインターネット接続。自宅での暇つぶしにゆったりとした空間でのWiMAXを使ったインターネット接続。バスの待ち時間においてバス停で立ちながらYouTubeを楽しむためのインターネット接続...

 

全てにおいて、これまでの記事の中では、いずれも静止状態でのWiMAXの利用が大前提となっていました。そのため、一部の地下鉄や山奥などでもない限りは、基本的に街中のどこにいても気軽にネットに繋げることができ、まるでライフサポートにおいてほぼほぼ完璧な代物であるというイメージを持っている人も少なくはないでしょう。

 

しかし、このWiMAXには残念なことにもう1つ弱点が存在します。それは、自動車や電車での移動中に、動的状態のときにWiMAXが少し繋がりにくくなってしまうという欠点です。もちろん、新幹線が移動中にトンネルに入ってしまい電波が届かなくなってしまった、という事象は携帯電話においてもよくある話ですが、実は車での移動中も少し繋がりにくくなってしまいます。

 

そもそもWiMAXは周波数の高い電波を用いてデータの送受信を基地局と端末との間でおこなっているので、まず車の中にいる時点で少し不利になり、さらに街中を移動し続けることで、様々な障害物が直線的な高周波数の電波障壁となってしまい、結果的に車の中にいる時は普段よりもインターネットの速度が低下してしまうという話です。

 

ただ、正直なところ対応しているエリアによってもかなり差があると言えます。先日も人口カバー率が99%という話をしましたが、例えば北海道の新幹線の中と、都内の電車の中とでは全く環境が異なります。基本的に人が多く集まる場所の方が基地局が多く電波が強い傾向にあるため、同じ高速で移動できる乗り物の中だったとしても、それぞれWiMAXの回線速度には大きな差が出ますし、また安定性も大きくことなるのです。

どの地域なら移動中でもWiMAXが快適なのか?

電車

基本的には人が多く集まっている地域こそWiMAXにとって有利な場所であることが多いです。なぜなら、人口カバー率を極限まで上げてテレビコマーシャルなどで集客目的のために数字を売りにしたいがため、積極的に人が多く集まっている場所にこそどんどんWiMAXの電波を発信できる基地を設置していくからです。

 

ということは、例えば関東地方周辺の高速道路で車を走らせている時は、果たして問題なくWiMAXでインターネットに接続することができるのでしょうか?答えは否です。

 

なぜなら、地域にもよりますが、基本的に高速道路は高いコンクリートの壁に覆われていることが多いため、下道に設置されている電波基地局と上の道として設置されている高速道路では位置関係的に電波が届きにくくなってしまうという理屈です。

 

かなり高所にある電波基地局が近くにあれば高速道路を走っている車の中からでも十分に快適な電波の送受信がおこなえるかもしれませんが、基本的には上の道を走っている時はWiMAXを使っても少し不安定な回線になってしまうと考えておきましょう。

 

それでは、果たして電車の中ではどうなのでしょうか?これに関しては、ハッキリ言って賛否両論です。ある人は普段通勤中に毎日快適なネット接続ができているとWiMAXをベタ褒めされていますが、一方で同じようにWiMAXを使っても回線が遅いと不満を垂らしている人もいます。

 

こちらはやはり対応しているエリアに用意されている電波基地局の数の問題や、通勤中に電車が移動する地域の周囲の状況によって異なると見てよいでしょう。つまり、人それぞれ通勤までの距離や立地が異なるため、実際にtry WiMAXなどの無料レンタルサービスを利用して自分で確かめてみないと分からないということになります。

都内の電車の中ではどれくらいの回線速度が実現できているのか?

勉強

それでは、最後に実際に東京都内の某所で頻繁にスマホ→WiMAX対応ルーター→電波基地局という順番でインターネットに接続している人たちの口コミから、おおよその回線速度を割り出してみたので、参考程度に見ておいてもらいたい。

 

まず、今回の舞台は都内の主要都市をグルグルとまわり続けている山手線である。水道橋や青山を取り囲むようにして秋葉原→上野→池袋→新宿→原宿→渋谷→品川→東京→秋葉原とグルリと一週するこの駅でそれぞれの数値を紹介しよう。

 

UQ WiMAX公式情報
  1. 秋葉原 130Mbps〜
  2. 上野 90Mbps〜
  3. 池袋 60Mbps〜
  4. 新宿 160Mbps〜
  5. 原宿 35Mbps〜
  6. 渋谷 85Mbps〜
  7. 品川 110Mbps〜
  8. 東京 105Mbps〜
実際のクチコミ
  1. 秋葉原 13Mbps〜
  2. 上野 9Mbps〜
  3. 池袋 86Mbps〜
  4. 新宿 16Mbps〜
  5. 原宿 3Mbps〜
  6. 渋谷 8Mbps〜
  7. 品川 11Mbps〜
  8. 東京 10Mbps〜

ご覧の通り、駅に設置されているWiMAXの電波基地局があるすぐ傍でWiFiルーターから接続すれば高水準の回線速度を実現することができるが、ほとんどの人はあくまでも移動中の空き時間で携帯電話を使うため、どうしても電車で移動している時に接続することになると思う。

 

すると、上の表のようにどうしても回線速度が低下し、不安定な接続となってしまうがために、結構多くの利用者がWiMAXの回線速度に関して不満の声を挙げているのだ。

 

中には、池袋駅周辺まで来ると回線速度が急に向上するというクチコミもあったが、残念なことにそれでも回線速度が10Mbpsを切っているということだ。つまり、他の駅ではもっと低いということになるため、残念ながら移動時におけるWiMAXにはあまり期待しない方が良いだろう。

 

WiMAXはあくまでも静止状態で使うことを大前提とし、携帯電話のパケットプランで足りない部分を補うためのサポートとして考えた方が良いかもしれない。あるいは、移動時はYouTubeの動画などのような接続負荷のかかる大容量のダウンロードをおこなわないようにするなど、普段から回線速度をあらかじめ把握した八回りがネット観覧において重要だと感じる。