初心者におくる公衆無線LANとWiMAXの違い徹底解説[第6回]

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無料・有料の差はデカい

喫茶店

2021年と言えば延期された東京オリンピックがなんとか開催された記念すべき年だったが、大々的にボランティアを大量募集していた準備段階のあのとき、舞台裏で着々と前進していた無料WiFiサービスが存在する。そう、それこそが公衆無線LANである。

 

これは簡単に言うと無料で誰でも接続可能な端末さえあればインターネットを利用できる素晴らしい公衆サービス。WiMAXや大手キャリアの一般的な回線とは違って有料ではないため、フリーWiFiスポットはそれだけで非常にありがたられている。

 

もし、いざというときにWiMAXのギガ放題プランに用意されている3日で10GBというデータ容量を使い切ってしまった翌日のゴールデンタイムに、どうしても快適なネット環境を外出先で必要になってしまった時に、1円も支払わずにそこそこの回線を使うことができる画期的なサービスだ。近年、都心部を中心としてその無料WiFiスポットが着々と増え続けている。喫茶店でもファストフード店でも、自分がお金を払って使っているネット接続サービスから公衆無線LANに切り替えてフリーWiFi接続からのネット視聴。まさに夢のような話。

 

さて、そんな公衆無線LANだが、WiMAXと比較すると一体何が異なるのか?全くの初心者には少し難しい部分があると思ったので、今回はなるべくわかりやすいように1つずつ丁寧に解説していきたいと思う。

料金の違い 無料と有料

料金の差

公衆無線は誰でも気軽にネット接続が可能なため、費用は一切掛からない。例えばとある喫茶店でフリーWiFiありますという謳い文句で集客をおこなっていたとした場合、自然と人々はそのお店を頼るようになる。お店側は公衆無線LANを提供しているため、その通信料をお客さんの代わりに支払っているわけだが、実際のところ、光回線などのような固定回線から電波を送っているだけなので、コストはあまり掛かっていない。

 

例えば、あなたの自宅でも自分が月5000円で契約している光回線を近隣の住民向けに開放することもできてしまうのだ。費用は5000円。しかし、周辺の人々はタダでその光回線を利用することができるため、もし仮に近隣の住民4人がその回線を使うと、自身も含めて5人がネットに接続するのに掛かる費用は毎月5000円で済む。すると一人当たりのインターネット接続サービス利用料は1000円となる。

 

そう、つまり公衆無線LANとして提供している喫茶店側は、毎日数百人規模のお客さんに対してフリーWiFiとして使ってもらっているため、ほとんどコストを掛けずに大量の集客に繋げることができているのだ。だからこそ、多くのファストフード店や喫茶店などでは、「このお店に来ればタダでネットが利用できますよ!」というアピールをしている。

 

しかし、一方でWiMAXはどうだろうか。

 

WiMAXは当たり前だが有料のサービスである。費用を払うのはお店側ではなく我々自身だ。ただし、決定的な違いがある。それは、WiMAX自体の人口カバー率が99%なため、基本的に山に囲まれて電波が届かないエリアでさえなければ、どこでもネットに接続できてしまう。言わば携帯電話のネット接続サービスみたいなものなのだ。

対応しているエリアの広さが全く違う

エリア

公衆無線LANは無料サービスであり、特定の場所にある店舗でのみそのサービスを受けることができる。つまり、あなたが旅行先でフリーWiFiだけを当てにして旅をしていても、基本的にネットに接続し続けることができない。いちいちネットに接続したくなるたびに、マクドナルドに入店しなければならないのだ。

 

一方WiMAXは有料のサービスであるため、基本的に外出先のどこでもインターネットに接続することが可能。さらに料金面では大手キャリアの一般的なネット料金と違って比較的安価な値段で大容量の通信が可能となっているため、3日で10GBから15GBなど、通常の生活において何不自由のないネット環境が用意されている。

 

公衆無線LANとWiMAXの決定的な違いは「対応しているエリアの広さ」であることは間違いないだろう。

 

いくら無料とは言え、一部の店舗に入店しない限り利用できないWiFiサービスは、あくまでも非常時のための手段として考えておき、普段はWiMAXなどの有料WiFiサービスを使って生活をするのが私は建設的な考え方だと思っている。

両者のメリット・デメリットまとめ

比較

さて、ここからは公衆無線LANとWiMAXの長所と短所を簡潔に述べていき、これからWiFiサービスを使った生活を検討している人のための材料を提示していきたいと思う。

 

携帯のスマホのプランを増量するか、あるいは固定回線を契約するのか、あるいはWiMAXに申し込むのか。おそらく悩みを抱えている人も多いことだろう。そんなあなたには、以下の比較表を見てぜひ冷静に判断してもらいたい。

公衆無線LANのメリット 公衆無線LANのデメリット

@無料で使える
1円も費用がかからないため、モバイル通信回線(SIMカードを差していない携帯電話)でもタダ乗りすることができる。

 

Aパケット通信量の節約が可能
有料のWiFiサービスと並行しながら公衆無線LANも利用することができるため、WiMAXなどでデータ通信量を節約しなければならない状況に陥った時に都合良く利用することができる。規制回避のためにデータ通信量を節約したい時の助け舟とすることができる。

 

B通信速度が安定している
公衆無線LANはフリーのWiFiスポットだが、実際にネットには光回線などを用いて接続し、そこから無線LAN機器を中継してお客さんの端末に電波を広げているため、基本的には高速回線でかつ安定性に優れていることが多い。

@限られた店内でしか利用できない
フリーWiFiサービスを提供している一部の喫茶店などでしかネットに接続することができない。外に出たら回線が切れてしまう。

 

A使いすぎると店員に注意される
時々耳にするが、フリーWiFiスポットだからと言って公衆無線LANを長時間に渡って使い続けてしまうと、店員から注意をされることがあるようだ。コーヒー一杯で1席を独占し続けるという行為は非常に悪質なため、ネット目当てで来店する場合は、あまり長いし過ぎないようにするのが社会人としての最低限のマナーである。

 

B店内から出たくなくなる
あくまでも1つの回線をお客さん全員で使っているため、回線速度が遅くなっていそうだと思われがちだが、実際のところ、店内に入っても大体のお客さんは自分の契約した有料の回線を使っていることが多いため、フリーWiFiを使っている人の数はそんなに多くない。つまり、自分の有料WiFiサービスを使うよりも快適な通信である可能性も高いため、どうしても店内から外に出たくなくなってしまうという悪魔的なサービスでもある。

 

WiMAXのメリット WiMAXのデメリット

@全国どこでも使える
公衆無線LANと違って一部の場所でしか使えないという制限は基本的にない。バス亭でバスを待ちながらネットに接続することもできるし、対応した地下鉄であれば、ホームで電車を待ちながらネットを楽しむことも可能。人口カバー率が99%と非常に高いため、田舎のコンビニ近くで休憩している時にもネットに接続できる。ほぼほぼ一般的な大手キャリアのネット接続サービスと変わらない。

 

A他の有料サービスよりもコスパが良い
自身の携帯電話をインターネットに接続するための手段として、有料の場合にはWiMAX以外にも固定回線やスマホのネット増量プランなどが存在する。しかし、コストパフォーマンスという部分で考えると、最も優れているのがWiMAXだ。他のサービスでは5,000円以上するのが当たり前のところ、WiMAXでは平均月4,000円程度で利用可能。

 

B工事不要で今すぐに使える
WiMAXの最も特徴的な部分は手軽さである。ネットで申し込みをした後に送られてくるWiFi機器を使えば、その日からすぐにインターネットに接続できるようになるため、光回線のように工事のために一か月待たされることがない。

A非対応のエリアも存在する
100%全国どこでもインターネットに接続できるというわけではない。例えば携帯電話でもそうだが、山々に囲まれた土地ではそもそも電波が届かないため利用不可。また、対応していない地下鉄ではWiMAXは無力であり、さらに高速道路で車を使った移動時には間違いなく通信速度が下がるだろう。電車の中にいる時も、高画質のYouTube動画を見るということはできないと思ってもらいたい。

 

A契約期間が長いことが多い
WiMAXでは基本的に3年間の契約が必須となっており、携帯電話のように2年ごとの更新期間ではない。また、更新月になると契約を終了することができるが手続きが必要となり、もし1か月間の猶予の間に手続きを済ませないと、また3年間使い続けるか、あるいは違約金を支払うかを選択しなければならない。

 

BWiFi機器を故障させたら責任を負わされる
申し込み後に届いたレンタルWiFi機器をもし何かの拍子に壊してしまった場合は、その責任はあなた自身が負わなければならないし、新しい機器に取り替えるための費用を別途負担しなければならない。紛失も同様である。